インギー豚さんの「Brothers」について

 「ロックギターに革命を起こした人物」と言うと何人か思い浮かびますが、「速さ」と「フレーズの独創性」においてソレまでの世界を一変させた人と言えば間違いなくこの「イングヴェイ・マルムスティーン」こと「インギー豚さん」だと思います(←”人物”と言うより”豚さん”ですかネ)。

 「フレーズの独創性」と書いてしまうと「あんなありふれたワンパターンのプレイのドコに独創性が????」と言う人も居るかも知れませんが、それはインギー豚さんに衝撃を受けたフォロワーさん達が親のカタキのようにパクりまくったせいであり、豚さんのせいではないでしょう。
 インギー豚さんの特徴であるクラシカルなフレーズ自体は、リッチー(←ブラックモアの方)やマイケル・シェンカーやウリ・ジョン・ロートやランディ・ローズなどがインギー豚さん登場以前からやってはいましたが、インギー豚さんほどソレを突き詰めて消化・・・、じゃなく昇華させた人は恐らく皆無で(←まぁ無名の人がやってたかも知れませんカラネ)、たとえばスマホで言うとその分野の原型を作った「iPhone」のような 存在と言っても過言では無いと思います(←褒めすぎ?)。


さて、一通りの説明を終えたところで今回のお題である「Brothers」について書きますと、この曲、冒頭から明らかにミスってるんッスよね。と言うのも、大抵の人がこう弾きますけど(←TABがソウかいてある場合が少なくないんで)↓

よくよく聴いてみたら、ドウ聴いても↓
って弾いてるんデスよネ。
音使いとしては「AmM7」って言うヘンなコードのアルペジオで、コレ自体は「絶対にない音使い」とは言えないモノの、豚さんのプレイスタイルおよび曲調から言って「マズ有り得ない音使い」と言ってイイッスね。
ちなみに、厳密に言うと↑のスウィープ自体もコンナにキチッとは弾いてないですし、この符割り自体も便宜的なモンですけど。

で、完コピを目指すなら豚さんのミスもそのまま演奏するのも良いカモ知れませんが、まぁその辺はカバーする人ソレゾレで判断するべきものだとは思いマス。


ついでに言うと、同じアルバムに入っているタイトルトラック「Seventh Sign」のキメのスウィープですけど、アレ、アルバムの演奏をどう聴いたってその辺のTABに書かれてあるようには弾いてない(弾けてない)ッスよね。
おそらく「豚さんはコウ弾こうとした」って事なのかもしれませんけど、であればソウ言う但し書きをつけるべきと思いますし、ソウしないなら「完全コピー譜」と銘打つのはどうかなぁ~と思います、ハイ。

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